先週末は花巻で
先週末は実家がある花巻へ。
土曜日には、花巻青年会議所が開催していたパネルディスカッションを聴きに行きました。地方創生、「誇りあるまち花巻の創造」がテーマでした。
聴講を終え、さまざまな感想を持ちました。
自分の印象に残ったのは、市役所職員の方が提示してくださった、花巻と県内外の他市町村とを比較した数点の資料でした。
その資料を用いて説明してくださったことには、花巻は観光資源に富んでいるのに加え、それらの資源は観光スポットとしてある程度広く認知されているため、「観光競争力が高い」自治体なのだそうです。(…ほうほう。)
しかし、そのような観光面での恵みのようなものを、実際的に生かせているか、という点は疑問が残るとのこと。(…同感…)
花巻で活性化すればよいと考えられるのは体験型事業だそうで、例えば温泉に宿泊目的で花巻にいらっしゃった方が、その前か後に何らかの体験(観光)に参加することが生む経済的効果は馬鹿にできないそうです。(…ふむふむ)
加えて、花巻市民は盛岡や北上などといった近郊の街でお金を使う傾向にあるらしく、そういう点からしても、体験型事業の活性化へ期待の目が向けられるとのことです。(…たしかに…)
今回の会は、観光・商業視点からの地方創生がテーマで、講師としていらっしゃった評論家の山田五郎さん(個人的に「どっちの料理ショー」の印象が強い。笑)は、宮沢賢治と関連するイメージを観光面で生かしていくのが(やはり)可能性があるのでは、とお話しされていました。(実際には聴講せず、新聞記事を読みました)
賢治の存在を花巻の街づくりに生かしていこうという活動は以前から行われてきたものですが、だから別のもの、ではなくて、その具体的生かし方を工夫していく必要があるように思います。
自分としては、工夫という言葉を、協同という言葉とともにイメージするのですが、例えば、観光業界のみの活動ではなくて、農業との協同(稲刈り体験後に温泉につかろうツアー、葡萄狩りとワイナリー見学後、レストランで食事ツアーなど)、文化振興や教育という面との協同(農作業体験と温泉宿パック、寺子屋合宿体験)など、業種を超えた視野で「体験」を考えることに可能性があるのではないかと、安易ですが思っています。
今回のパネルディスカッションには、地域おこし協力隊の方のパネリストとして参加していらっしゃっていて、その方の取り組みに関してもいろいろな感想を持ちました。
機会が得られれば、このような会にこれからも参加したいです。
蛇足的補足【賢治マニア向け花巻ツアー&イベント(少しふざけてしまった)】
※すべて妄想
- 「石っこ賢さん」集合!花巻鉱物採取ツアー
- 伝統芸能で賢治のオノマトペを体感!鹿踊り・早池峰神楽見学ツアー
- 「よだか」はいるのか?花巻でバードウオッチング
- 「やまなし」を見つけよう!渓流散策
- 熊に遭わぬように「なめとこ山」に登ろう!
- BGMはもちろん「星めぐりの歌」!天体観測ツアー
- ねこやたぬきも来ちゃうかも!賢治のチェロ演奏会
- 「玄米四合と味噌と少しの野菜」を味わう農作業体験・炊飯体験
- 「雪渡り」を体験しよう!冬の雪原ウォーキング